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立傘
「立傘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立傘の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南地心中」より 著者:泉鏡花
子、姫たちなど、傍目も触らぬ婦たちは、さもないが、真先に神輿を荷うた白丁はじめ、
立傘、市女笠持ちの人足など、頻りに気にしては空を視めた。 通り筋の、屋根に、廂....
「大正女流俳句の近代的特色」より 著者:杉田久女
生は殆どすべてが動的の写生句であるともいってよいが、 よりそへどとてもぬるるよ夕
立傘 みどり 葉鶏頭のいだゞきおどる驟雨かな 久女 風あらく石鹸玉とぶ早....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
の戸を締めた。陸尺四人も立ちすくんだ。手代り四人も茫然とした。持槍、薙刀、台笠、
立傘、挟箱、用長持、引馬までが動揺して、混乱せずにはいられなかった。 それは併....
「無宿人国記」より 著者:吉川英治
部はまた、広間に聞える槍踊りの丹前節に、低声をあわせて、 ――なびかんせ 台傘、
立傘、恋風に ずんとのばして しゃんとうけたる柳腰 「きゃーッ」 前へ歩いて行....