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立合う
「立合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
方《むこう》様が捨て置かんで、私も武士だと云って抜いて斬り付ければお前も引抜いて
立合うだろう、お前が斬り殺されるのは自業自得だが、又先方様を殺せば二人の人殺しだ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
汝受人だアから何ぼ証文通りでも断りなしにゃア扱えねえから、ちょっくら届けるから、
立合うが宜いと云って来ました、私が考えますに、先方はあゝ云う奴だから、詫びたって....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、入魂《じっこん》の友達とても、試合とあれば不倶戴天《ふぐたいてん》の敵と心得て
立合う、それがこの竜之助の武道の覚悟でござる」 竜之助はこういう一刻《いっこく....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
」 という文言《もんごん》です。 この手紙を見れば、竜之助が今日の果し合いに
立合う覚悟は勿論《もちろん》のこと、立合えば必ず兵馬を斬ることに自分できめ、兵馬....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろに下ろして、中段に直します。 「構えの如何《いかん》に頓着《とんちゃく》せず、
立合うや直ちに手の内に切り込み、そのまま腹部をめがけて突き行けば必ず勝つ」とは、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もとより、修行のつもりではなく、復讐《ふくしゅう》の意気でやって来た壮士連。
立合うつもりでなく殺すつもり。業《わざ》でいかなければ、力任せでやっつけるつもり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
られた場合、すなわち、どうしても刀を抜いて立合わねばならぬ場合には、眼をつぶって
立合うに限る――ということから、いったい、人間の眼というものは見るべからざるもの....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
変テコで、こちらは本式に構えるが、先方は、妙な屈《かが》み腰《ごし》をしている。
立合うと、ハタキ込みのような手で、組まないさきにこちらがブッ倒されてしまいます。....
「卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
田にござる姉娘がの、去年供養に見えた一具じゃが、寺で葬るのに墓を穿った時よ。私が
立合うて、思うには、祖父祖母、親子姉妹、海山百里二百里と、ちりちりばらばらになっ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
がいな試合でも、宝蔵院七足といわれる七人の弟子で間に合っているので、胤舜が自身で
立合うなどという例はまずないというのである。 「もうないのか」 法師は、槍を横....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
顔を見つめるのだった。
「伝七郎、おまえは、おれが誡めているそばから、あの武蔵と
立合うつもりか」
「なにを仰っしゃるのだ、今さら、いうまでもありますまい。この伝....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
せて進ぜるといったところ、今日五名して待つというので出向いたまでです。……一人は
立合うとたんに逃げおったが、いやはや、江戸には、口ほどもないのが多くて」 とま....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
た。 彼はびっしょり汗をかいていたが、何だか胸がせいせいして、こんど師の武蔵と
立合う時には、今みたいに睨み返せばいいんだと思った。 彼は、藺すだれを下ろし、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
うなったのです。よも、彼の誘きに乗ったわけではございますまいな」 「いや、わしは
立合うつもりだった。彼は騎射の上手。高氏はここ両三年、とんと武技の修練には遠ざか....