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「立命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立命の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
牛肉と馬鈴薯」より 著者:国木田独歩
議論があります。科学と哲学と宗教とはこれを研究し闡明《せんめい》し、そして安心|立命《りゅうめい》の地をその上に置こうと悶《もが》いている、僕も大哲学者になりた....
船医の立場」より 著者:菊池寛
に深い感激を受けずにはおられなかった。 「なんという英雄的な、しかも哲学的な安心立命《あんじんりつめい》であろう」 提督は深い溜め息とともにそう呟《つぶや》い....
西湖の屍人」より 著者:海野十三
ほどだった。 「いえ先生は既に亡くなられました。今日はそれをお教えして、死後の御立命をおすすめに来たのです。先生には死んだような気がなさいませんか」 「そういわ....
食魔」より 著者:岡本かの子
のを突き詰めて行くのは、安道学らしくて身慄いが出るほど、怖気が振えた。結局、安心立命するものを捉えさえしたらいいのだろう。死の外にそれがあるか。必ず来て総てが帳....
春昼」より 著者:泉鏡花
と思っておいでなさる、少い人たちが、かえって祖師に憧がれてます。どうかして、安心立命が得たいと悶えてますよ。中にはそれがために気が違うものもあり、自殺するものさ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
。宗教から一切の恐怖、一切の不安が引き離された時にこそ、地上の人類は、初めて安心立命の境地に立ち得るものといえる。 尚お爰にモウ一つ断って置きたいことは、われ....
学生と読書」より 著者:倉田百三
想とを究竟のものと思ってはならないのである。人間の宇宙との一致、人間存在の最後の立命は知性と思想とをこえた境地である。いと高く、美しき思想もそれが思想である限り....
女性の諸問題」より 著者:倉田百三
いうのにすぎない。 信仰の中心はそういう様式上の問題などにあるのではなく、安心立命の問題にあるのだ。自分のうけているこの一個のいのちがこの宇宙とひとつに帰して....
生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
に照らし合っている。ただ自分に気がつかないだけである。私はそれで、自分自身の安心立命と申しますものを、自分に何かの価値があるからとか、そういうふうなところに、自....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
であることを身を以て証する時、我々はこの身ながらみ仏と成ったのであり、初めて安心立命することが出来るのだ。 この宇宙とひとつにならずに、限りなきいのちを得るこ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
る、胡蝶さながらに憐れに不憫に、むごたらしくさえ見えるけれど、心境は澄み切り安心立命、すがすがしくさえあるのであった。 短い沈黙が二人の間にあった。 「いかが....
おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
る迷信に執えられた僕であれば、もとよりあるいは玄妙なる哲学的見地に立って、そこに立命の基礎を作り、またあるいは深奥なる宗教的見地に居って、そこに安心の臍を定める....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
を求め、法律上の不平は流れて宗教内の満足となり、不満不平の人をして、おのおの安心立命の境裏に住せしむるなり。もし世に宗教なかりせば、政治上得たるところの不平は、....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
た生え延びするところを人生の常として説明してあるのであります。それならどこに安心立命はあるか。そのような無限の鼬ごっこでは、結局|疲労儲けではないか。ちょっとそ....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
戦の急進展により同年八月印刷に付する際その部分を少し追補した)の出版されたのが、立命館版『世界最終戦論』である。要するにこれは私の三十年ばかりの軍人生活の中に考....