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立泳ぎ
「立泳ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立泳ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
ラ下げた長い長い二本の縄の脚を軟らかに空中に波うたして、紙鳶は心長閑に虚空の海に
立泳ぎをして居る。ブーンと云うウナリが、武蔵野一ぱいに響き渡る。
春だ。
晩....
「海底都市」より 著者:海野十三
平泳ぎをはじめた。 水は塩っからかった。 (なるほど、海水だな) 平泳ぎから
立泳ぎになったり、また平泳ぎにかえったり、僕は二十分間ぐらい泳いだ。相手は僕を泳....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
のである。高い窓から遁がれたのである。水が窓から流れ出るまで、小一郎は垢離部屋で
立泳ぎをしていた。そうして流れ出る水と一緒に、窓から外へ出たのである。窓が大きく....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ら、百里は、大丈夫ある。わたし生れ香港、五つの時から泳ぎおぼえた」 石少年は、
立泳ぎをしながら、こんなのんきな返事をした。 「なに、百里? あきれた奴じゃ」 ....
「鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
という水音がした。 侍は其方へ眼をやった。 と、眼下の湖水の中に、老人が一人
立泳ぎをしていた。 寒い季節の水泳! まあこれは可いとしても、その老人が打ち見....