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立者
「立者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
か》が溜《た》まるというのは名誉なことじゃない。クラーク、クラークとこの学校の創
立者の名を咒文《じゅもん》のように称《とな》えるのが名誉なことじゃない。当世の学....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
りではなかろう。
これらの意味は大概みなその反対意味をもっている。「上品」は対
立者として「下品」をもっている。「派手」は対
立者に「地味」を有する。「いき」の対....
「老妓抄」より 著者:岡本かの子
たときに、柚木はこんなことから訊《き》く話を持ち出した。 「フランスレビュウの大
立者の女優で、ミスタンゲットというのがあるがね」 「ああそんなら知ってるよ。レコ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
ていた。そのケノフスキーが、エミリーの話から推察すると、いつの間にかゼ号事件の大
立者となっているらしいのだ。どうしてそんなことになったのだろうか。 「ドレゴさん....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
考えに対立して、また熱は物質的なものであるという意見があった。器械的熱学理論の創
立者は既にある度までかなり明瞭にこの理論構成の第一段階を把握していたのである。し....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
誰だったろうか。奥に反りかえっているデップリ太った赧ら顔の人物は、これぞ市会の大
立者、動坂三郎氏だった。それはまあいいとして、床の間を背に、すこし青褪めている格....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
れまた国民論派の他論派に異なるところの特性なり。元来代議政体は英国をもってその創
立者となす。しかれどもこれを仏国に移したる後はついに仏国的色容を帯び、これを独国....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
辿りついた。 悪漢ウルスキーなる人物は、マスクを取ると、いま上海国際社交界の大
立者として知らぬ人なき大東新報社長ジョン・ウルランドその人に外ならなかった。ウル....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
やきんぴら糊に名を残したばかりか、江戸初期の芝居や浄瑠璃には、なくてはならない大
立者だ。この浄瑠璃を語り初めた和泉太夫というのは、高座へ上るには二尺余りの鉄扇を....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
に多く円朝を語り過ぎた観があるが、なんと云っても円朝が明治時代における落語界の大
立者で、劇方面にも最も関係が多いのであるから已むを得ない。これから転じて他の落語....
「あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
みた時、僕の探していたものはこれだ、という気がして、胸が躍りました。もちろん、創
立者ジャック・コポオの宣言を読んで、深い感銘を受けはしましたが、演劇革新の理想と....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
と国じゅうだれでも考えていたのである。 ところで、ブロム・ボーンズはこの場の大
立者だった。彼はこの集りに来るのに、デアデヴィル(命知らず)という愛馬に乗ってき....
「褐色の求道」より 著者:岡本かの子
の管理の女に様子を訊いたり、買った著書を少し繰って見たりしたけれども、此の寺の創
立者に到底本筋の仏教の知識や心験があったようには思われない。例の印度から直接独逸....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
ぐいの役々を好んで演じていたが、いずれも団十郎張りであるという好評で、やがては大
立者となるべき鷹揚な芸風であったのを、急性腹膜炎のために四十七歳で死なせたのは残....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
龍三氏は旧川西航空機の社長になった人だが、その父君の二代目清兵衛氏は日本毛織の創
立者として有名な人である。大だんなの先代清兵衛氏も当時はまだご存命で、なかなかこ....