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立腐れ
「立腐れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
立腐れの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
運を語る証拠物のように遺っているに過ぎぬというべき一軒屋の、ほかには母屋を離れて
立腐れになりたる破れ厩、屋根の端の斜に地に着きて倒れ潰れたる細長き穀倉などの見ゆ....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
そこが望み、と仰有るに、お住居下さればその部屋一ツだけも、屋根の草が無うなって、
立腐れが保つこんだで、こっちは願ったり、叶ったり、本家の旦那もさぞ喜びましょうが....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
会社が出来るようになると次第に誰も手を出す者がなくなり、多くの氷室がその儘諸方に
立腐れになった。今でもまだ森の中なんぞだったら何処かに残っているかも知れない。―....
「魔都」より 著者:久生十蘭
てくる」
と言って立上ると、真名古はノロノロと崖下まで下りて行き、空地の片隅に
立腐れになったような二階家の格子を引開けて案内をこうと、階段に優しい足音がして、....
「怪物屋敷」より 著者:柳川春葉
い形跡がある、こんな風に、三軒が皆|行き通しのようになっていて、その中央の家の、
立腐れになってる畳の上に、木の朽ちた、如何にも怪し気な長持が二つ置いてある、蓋は....