立返り[語句情報] » 立返り

「立返り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立返りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
活人形」より 著者:泉鏡花
妹お藤を、今宵高田に娶すよしかねて得三に聞いたれば、こもまた心懸りなり、一度家に立返りて何卒お藤を救いいだし、またこそ忍び出でなんと、忌しき古巣に帰るとき、多く....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
恐怖だった。鋭い怯えがたびたび来て、あわや叫び声を出しそうだった。しばしば凡情に立返りかけて見栄も外聞もなく四つ匍いになって世界の果まで逃げ出し度くなった。やっ....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ら、ツイ心得違いをいたし、斯様な邪非道のことに相成りましたが、向後は速かに善心に立返りますから、幾重にも御憐愍をもちましてお見遁しを願います、苟も侍たるものが、....
私本太平記」より 著者:吉川英治
の青侍が来て告げた。 「おそれいるが、帯刀殿御一名だけ、もいちど御所の別院までお立返りくだされまいか」 たったいま、からだがあいたから会おうという北畠親房の旨....