立願[語句情報] » 立願

「立願〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立願の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るまず、さらに開運のきざしをすら見せなかったので、新たに八幡宮へ三七二十一日のご立願《りゅうがん》を掛けようとお参りにやって行くと、はからずもその境内にいぶかし....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
書いてあるらしい墨の跡でした。これは書いてあるのがあたりまえです。畳御幣は中にご立願《りゅうがん》の文句を書いてたたみ込むのが普通ですから、墨の跡の見えるのが当....
死者の書」より 著者:折口信夫
此都に移って居た飛鳥寺―元興寺―から巻数が届けられた。其には、難波にある帥の殿の立願によって、仏前に読誦した経文の名目が、書き列ねてあった。其に添えて、一巻の縁....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の実行にとりかかりましょう。しかしね、あなたに語るということは、やかましい神様に立願したようなもので、自分を自分でしばることになって、万更無駄でもないのよ。空気....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
に仰せて祈請を凝らしめ、ために梵宇建立を命じ、また出征の途中には宇都宮に奉幣して立願するところがあり、さらに鎌倉の留守においては、八月十日、妻政子が女房数輩を帥....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
泊の築港を計画し、日宋貿易を将来に考え、また厳島を、海の平家の氏神として、納経を立願したり、そこの造立や改築を心がけたりなど――すべては彼が五十歳前後に剋ちえた....