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「立食い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

立食いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斜陽」より 著者:太宰治
たまま、お座敷の廊下の籐椅子に腰をかけ、 「僕などもね、屋台にはいって、うどんの立食いでさ。うまいも、まずいもありゃしません」 と、のんきそうに世間話をつづけ....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
に行けば油を売る。鰻谷の汁屋の表に自転車を置いて汁を飲んで帰る。出入橋の金つばの立食いをする。かね又という牛めし屋へ「芋ぬき」というシュチューを食べに行く。かね....
上海」より 著者:横光利一
お杉にいった。 お杉は小さな声で頷いた。馬車屋の前では、主婦が馬の口の傍で粥の立食いをやっていた。二人は古いロココ風の馬車に乗ると、ぼってりと重く湿り出した夜....
醤油仏」より 著者:吉川英治
屋で一番元気者の三公が悄れていた。 毎日、稼ぎに出ていながら、湯にも行かず鮨の立食いにも出かけず、粉煙草をハタいて、鬱ぎこんでいる。 「おい、どうしたい」 ....