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竜
「竜〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竜の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
しょ》に窺《うかが》われます通り、若殿様が若王子《にゃくおうじ》に御造りになった
竜田《たつた》の院は、御規模こそ小そうございますが、菅相丞《かんしょうじょう》の....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
かの芸者まで一しょになって、お徳のやつをひやかしたんだ。
ところが、お徳こと福
竜のやつが、承知しない。――福
竜がよかったろう。八犬伝の
竜の講釈の中に、「優楽自....
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
ある夏の日、笠をかぶった僧が二人《ふたり》、朝鮮《ちょうせん》平安南道《へいあんなんどう》
竜岡郡《りゅうこうぐん》桐隅里《とうぐうり》の田舎道《いなかみち》を歩いていた。....
「古千屋」より 著者:芥川竜之介
彼に年ごとに二百両の金を合力《ごうりょく》していた。最後に直之は武芸のほかにも大
竜和尚《だいりゅうおしょう》の会下《えか》に参じて一字不立《いちじふりゅう》の道....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
のが空をのたくって来た。よく見ると、燈夜《とうや》に街をかついで歩く、あの大きな
竜燈《りゅうとう》である。長さはおよそ四五間もあろうか。竹で造った骨組みの上へ紙....
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
くした沼の岸にたたずんでひとりでツルゲーネフの森の旅を考えた。そうして枯草の間に
竜胆《りんどう》の青い花が夢見顔に咲いているのを見た時に、しみじみあの I ha....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
「狄青が五十里を追うて、大理《だいり》に入《い》った時、敵の屍体を見ると、中に金
竜《きんりゅう》の衣《い》を着ているものがある。衆は皆これを智高だと云ったが、狄....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
兵卒が五六人でBの死骸を引ずって来る。死骸は裸、所々に創《きず》がある。
――
竜樹菩薩に関する俗伝より――
(大正三年八月十四日)....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
人の大男が、どこからともなく歩いて来た。顔ははっきり見えなかったが、柄《つか》に
竜《りゅう》の飾《かざり》のある高麗剣《こまつるぎ》を佩《は》いている事は、その....
「少年」より 著者:芥川竜之介
太郎」は一冊の中《うち》に十《とお》ばかりの挿絵を含んでいる。彼はまず浦島太郎の
竜宮《りゅうぐう》を去るの図を彩《いろど》りはじめた。
竜宮は緑の屋根瓦に赤い柱の....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ことがございます。そう云う夢を見ている時程、空恐しいことはございません。わたしは
竜と闘うように、この夢と闘うのに苦しんで居ります。どうか英雄とならぬように――英....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
を遣《つかわ》すよりも、六牙象王《ろくげのぞうおう》の味噌漬《みそづ》けだの、天
竜八部《てんりゅうはちぶ》の粕漬《かすづ》けだの、天竺《てんじく》の珍味を降《ふ....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
《こはる》になってしまった。
二
ちょうどそれと反対なのは、
竜華寺《りゅうげじ》にある樗牛の墓である。
始《はじめ》、
竜華寺へ行ったのは中....
「杜子春」より 著者:芥川竜之介
玄宗皇帝にも負けない位、贅沢な暮しをし始めました。蘭陵の酒を買わせるやら、桂州の
竜眼肉をとりよせるやら、日に四度色の変る牡丹を庭に植えさせるやら、白孔雀を何羽も....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ふりかかったものよりも大へんだった。武者修行者は、巨人とか、魔法使とか、火を吹く
竜とか、あるいはそれに似たもので簡単に退治できる敵と戦いさえすればよかったし、鉄....