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竜吐水
「竜吐水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竜吐水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ざいます。四尺上に往きましたけれども御承知の通り、水は高うございますから、やはり
竜吐水《りゅうどすい》のように向こうの方によく落ちるのです。生涯かかって人が見て....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
の模型……そうして今日の飛行機の模型、そうして今日の望遠鏡の模型、そうして今日の
竜吐水の模型……地球儀の模型、螺旋車の模型、軍船の模型、楽器の模型、磁石の模型、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
下に、大寺院の庫裡《くり》で見るような大きな土竈《へっつい》がある、三世紀以前の
竜吐水《りゅうどすい》がある、漬物の桶みたようなのがいくつも転《ころ》がっている....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
な水たまり。
その御託宣をかしこまって人夫をかり立てるお取持――えんやえんやで
竜吐水《りゅうどすい》が繰込んで来る、蛇籠《じゃかご》が持ち出されるという光景を....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うちならば、手桶や盥《たらい》で間に合いましょうけれど、殖えてくれば、非常手桶や
竜吐水《りゅうとすい》も備えなければならず、また備える費用もおのずから働き出せて....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
「邸の手配はよいか」
「十分でござります」
「水の手の支配は、佐川に申し付けえ。
竜吐水を、邸の周囲へ置いて」
六十を越したが、未だ年に二度ずつ、大阪を出て、江....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
消防夫は鳶といって、梯子持ち、纏持ちなどなかなか威勢の好いものであるが、その頃は
竜吐水という不完全な消火機をもって水を弾き出すのが関の山で、実際に火を消すという....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
し気がつかずにいたら、飛んだ大ごとになっていた。……おかげで、こちとらは、水だ、
竜吐水《りゅうどすい》だ、で、えらい骨を折らされた、と言っていた。……どうだ、ひ....