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竜旗
「竜旗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竜旗の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
遠が焼けるぞ!」かれたる声ふり絞りて分隊長は叫びぬ。 煙の絶え間より望めば、黄
竜旗を翻せる敵の旗艦の前部は黄煙渦まき起こりて、蟻のごとく敵兵のうごめき騒ぐを見....
「後の日の童子」より 著者:室生犀星
」 母親は、庭へ童子を拉れて出た。童子の好んだ青い扇のような芭蕉は、もう破れた
竜旗のようにはたはたと夕風に櫛目を立てていた。 「お父さん、この子はどうしてこう....
「みずうみ」より 著者:室生犀星
花とに埋れたなかから、玲瓏とした楽しい音色をつづけた。気のせいか幾隻とない美しい
竜旗を掲げたような舟が、朝日の湖にぽっかりと長閑げに浮いて見えた。 「お父さま、....