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「竜樹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

竜樹の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
れん》や、舎利弗《しゃりほつ》の鼻が長かったとは、どの経文にも書いてない。勿論|竜樹《りゅうじゅ》や馬鳴《めみょう》も、人並の鼻を備えた菩薩《ぼさつ》である。内....
青年と死」より 著者:芥川竜之介
兵卒が五六人でBの死骸を引ずって来る。死骸は裸、所々に創《きず》がある。 ――竜樹菩薩に関する俗伝より―― (大正三年八月十四日)....
俊寛」より 著者:芥川竜之介
術の摩登伽女《まとうぎゃにょ》には、阿難尊者《あなんそんじゃ》さえ迷わせられた。竜樹菩薩《りゅうじゅぼさつ》も在俗の時には、王宮の美人を偸《ぬす》むために、隠形....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
本能的生活の所産である。そして現世では、いつでも前者が後者を圧倒する。 釈迦は竜樹によって、基督は保羅によって、孔子は朱子によって、凡てその愛の宝座から智慧と....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ある動物(例せば蜂蟻)は君主制ゆえ平等政治の民が上等だといい得るを忘れた論じゃ。竜樹菩薩は寛平中藤原|佐世《すけよ》撰『日本国現在書目録』に、『竜樹菩薩和香方』....
十二支考」より 著者:南方熊楠
多回なりしもついに敵を破って鬼王を誅《ちゅう》し、私陀を取り戻し、故郷へ帰った。竜樹菩薩の『大智度論』二三に問うて曰く、人あり無常の事至るをみ、転《うた》た更に....
連環記」より 著者:幸田露伴
と概解しても差支無いかと考えられる。伝説には此人一乗要訣を撰した時には、馬鳴菩薩竜樹菩薩が現われて摩頂|讃歎し、伝教大師は合掌して、我山の教法は今汝に属すと告げ....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
。それが奇怪至極にも、尼寺の鉄則を公然と踏み躪っているばかりではなく、推摩居士は竜樹の再身と称して、諸菩薩の口憑や不可思議な法術をも行い、次第に奇蹟行者の名を高....
親鸞」より 著者:三木清
の外道きほひおこらん。馬鳴、世にいでて、もろもろの外道を伏せん。七百年のうちに、竜樹、世にいでて、邪見の幢《はた》をくだかん。八百年において、比丘縦逸にして、わ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
たるは十五日目なれば、船客みな旧知に再会せる心地をなす。この島内に三千年を経たる竜樹ありという。午時、帆船二隻、汽船一隻に逢遇す。当日、一首を浮かぶ。 漠漠雲烟....