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「章句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

章句の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蘭学事始」より 著者:菊池寛
語の手ほどきをした。彼は、さすがに長崎に留学したことがあるだけに、多少の蘭語と、章句語脈のことも、少しは心得ていたけれども、それもほとんどいうに足りなかった。一....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
人から易介までの六人の名が記されていて、裏面には、怖ろしい殺人方法を予言した次の章句が書かれてあった。(図表参照) グレーテは栄光に輝きて殺さるべし。 オッ....
柿の種」より 著者:寺田寅彦
へ横切って延び拡がる」 このごろ、よんどころない必要から、リグヴェーダの中の一章句と称するもののドイツ訳を、ちょうどこんな調子で邦語に飜訳しなければならなかっ....
ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
前にこの書を読んだ人にはおそらく無意味な囈語のように思われたであろうと思うような章句で、五十年前の読者にはやっと始めてその当時の科学的の言葉で翻訳されたであろう....
残されたる江戸」より 著者:柴田流星
を恣にすることは必ずしも稀らしくない。しかしかれは文盲だ、眼に一丁字なく、耳に一章句を解せぬが、しかもよく大義名分を弁え、日露の役には区民に率先して五十円を献金....
薬草取」より 著者:泉鏡花
で、どうして御布施を戴くようなものじゃない。 読方だって、何だ、大概、大学朱熹章句で行くんだから、尊い御経を勿体ないが、この山には薬の草が多いから、気の所為か....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
所謂同気相求め、同類相集まるの筆法で、彼等はバイブルの中から、自分達の理想に協う章句を拾い出す。一人の予言者で間に合わなければ、多くの中から、御意に召した箇所を....
イオーヌィチ」より 著者:神西清
にある者みな神の子の声をききて出づる時きたらん」(『ヨハネ伝』第五章二十八節)の章句が記してあったのであろう。 ラフィット――ボルドー産赤ぶどう酒の一種。....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
瞞らかされて、刃も通らぬ夫の身体の中に、一個所だけ弱点があるのを打ち明けてしまう章句だった。 As from the dragon's death wound....
夢殿殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
吸血の伝説と云う言葉を云ったっけね。所が、調べてみると、その経文の何処にもそんな章句はない。けれども、僕は経蔵の索引カードの中から、異様な暗合を発見したのだ。と....
オフェリヤ殺し」より 著者:小栗虫太郎
ges" 〔訳文〕 彼は舞台の上よりして、詩聖がその最も愛するもののために作りし章句を唱わん。――隠れたる最奥の紅玉石よ、そは凡ゆる場面にあり。天国の花よ、曽て....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
しや、千鳥|鴎の沖つ波、行くか帰るか、春風の―― そのあたりからは、見物の声が章句も聞こえて、中には目金の上へ謡本を突上げるのがあり、身動きして膝を敲くのがあ....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
せる書物としては、おそらくこれを極致とすべきかと、あえて自分は考えるが、さてその章句の中に宿された茶事に関する理解を、兄はどこから得たものかと思いいぶかる読者も....
」より 著者:上村松園
謡の「砧」に取材したものですが、章句の中には格別に時代が決定されていませんので、私の自由に徳川時代元禄から享保頃....
審判」より 著者:カフカフランツ
断章は本文第七章に直接つながるものだったのであろう。これの冒頭は、第七章の最後の章句の写しを収めているのと同じ紙片に書かれている) 初めは特別の意図をいだいて....