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竣功
「竣功〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竣功の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
かざ》して蟒《うわばみ》を退治《たいじ》るところのようだが、惜しい事に未《ま》だ
竣功《しゅんこう》の期に達せんので、蟒はどこにも見えない。従って重太郎先生いささ....
「倫敦塔」より 著者:夏目漱石
う波の光の見えはせぬかと首を延ばした。水はない。逆賊門とテームス河とは堤防工事の
竣功《しゅんこう》以来全く縁がなくなった。幾多《いくた》の罪人を呑み、幾多の護送....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
t Moultrie――チャールストン港の防御のために一七七六年に建てられ、まだ
竣功《しゅんこう》しないうちにアメリカ軍の William Moultrie(一....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
のき》をかかる難地へ植えて砂防を完成すると聞き、帰国の上官へ告げて試むると果して
竣功したという。この事業上の談同然に学問上にも西洋人に解らぬ事で、わが邦で解りや....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
路の標塔でもある。 セイサア女史は校門の落成は見たらしいが、此のカムパニールの
竣功を見ないで此世を去った。大学当局者達の遺憾の念いは一通りでなかったと見え、夫....
「西航日録」より 著者:井上円了
遺恨禍源猶未尽、天災漸去又人災。 (講堂は一夜にして風のために倒壊し、再び築いて
竣功したとたんに、またしても火災にあって灰となった。忘れられぬ恨みをいだくも、禍....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
古刹と称し、一五三六年、リマの開祖たるピサロはじめてその礎を起こし、九十年を経て
竣功せりという。堂内に同氏のミイラあれば一見すべし。本堂の長さ七十間、幅二十三間....