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「童男〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

童男の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
「おれは、大和の日代の宮に天下を治めておいでになる、大帯日子天皇の皇子、名は倭童男王という者だ。なんじら二人とも天皇のおおせに従わず、無礼なふるまいばかりして....
小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
十二年|前である、相州逗子の柳屋という家の間を借りて住んでいたころ、病後の保養に童男一人連れて来られた婦人があった。夏の真盛りで、宿という宿は皆ふさがって、途方....
十二支考」より 著者:南方熊楠
俗記《フォークロール・ノーツ》』六六頁に、昔インドモヴァイヤの一農、耕すごとに一童男被髪して前に立つを見、ある日その髪を剪《き》り取ると、彼随い来って復さん事を....
十二支考」より 著者:南方熊楠
大騒動帰するところは一牝馬の身より出たと見ゆ。支那でも初至の天癸から紅鉛を製し、童男女の尿より秋石を煉《ね》り、また新産児の胞衣《えな》を混元毬など尊称して至宝....
十二支考」より 著者:南方熊楠
も、犬や熊もすれど、猴殊に自涜する例多しと記し、医書にしばしば動物園の猴類の部を童男女に観するを戒めある。予壮時諸方のサーカスに随い行きし時、黒人などがほめき盛....
日輪」より 著者:横光利一
人は、槽や土器を叩きつつ二絃の琴に調子を打った。 肥え太った奴国の宮の君長は、童男と三人の宿禰とを従えて櫓の下で、痩せ細った王子の長羅と並んでいた。長羅は過ぎ....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
いうのは、髪を肩のあたり迄垂らして切るので、まだ髪を結ぶまでに至らない童女、また童男の髪の風を云う。「綰く」は加行下二段の動詞で、髪を束ねあげることである。一首....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
みな象徴であって、永遠の鮮しき光を放つゆえに、願わくば、天使たちの護りいつまでも童男童女たちの上にあれ。 私は幼年時代の追想をここらで、惜しみをもってではある....
多神教」より 著者:泉鏡花
)天狗。(丁々坊)巫女。(五十ばかり)道成寺の白拍子に扮したる俳優。一ツ目小僧の童男童女。村の児五、六人。 禰宜 (略装にて)いや、これこれ(中啓を挙げて、二十....
芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
とをどちらから言出したかという事とであった。誘惑云々という事は、もの心のつかない童男童女の上ならば知らず、廿四歳の青年はそんなことを聞かれるのさえ侮辱だ。鎌子に....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
が、アーレンスとは何んの関係はないのであった。 注文の大体は、今度は純日本式の童男童女の並んで立っている処をたのむというのであった。まず一尺位の雛形をこしらえ....
山吹」より 著者:泉鏡花
、もと料理屋「ゆかり」の娘。 辺栗藤次(六十九)門附の人形使。 ねりものの稚児。童男、童女二人。よろず屋の亭主。馬士一人。 ほかに村の人々、十四五人。 候 四....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
、あの納壺の熊の毛皮の傍にいた赤毛の大目玉の女の子や、アイヌ式の、または劉生式の童男童女どもだろうと思うと、それもあわれであった。 艀の幾度かの往復に、自分た....