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竪穴
「竪穴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竪穴の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
トル、酸素では七〇キロメートルとなる。 リッターは、更に、地球を貫通する幅広い
竪穴を掘ったとしたら地球中心での気温がどれだけになるかを計算した。もちろんその際....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
によじり巻きよじり巻き、飽くまで軟柔の感触を楽んだ。 小初は掘り下げた櫓台下の
竪穴から浅瀬の泥底へ水を掻き上げて行くと、岸の堀垣の毀れから崩れ落ちた土が不規則....
「昔の火事」より 著者:宮本百合子
の顔へ、力のこもった視線を凝《じ》っと注ぎながら、何があるんですかな、と訊いた。
竪穴が発見されたんです。この新しい黒土がつまっているところですね。ここに、大昔、....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
メリメリッとすごい音がして板が割れるが早いか丹下左膳、濡れ燕をいだいたまま、深い
竪穴《たてあな》の中へ、棒っきれのように落ちこんだのだった――おとし穴。
五
....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
に工場がどっさり建つ。その地形《じぎょう》のために泥をナラす。下から出て来るのは
竪穴の住居遺跡です。やっと農業がはじまり、
竪穴が集まって聚落《しゅうらく》をなし....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ってゆきつつある近郊に、地主のよくばりと、その淋しい孫と、その土地から原始時代の
竪穴が出て、そこで発掘が行われてゆくことと、そういう一つの生活の姿です。地主の猛....
「魔都」より 著者:久生十蘭
しばらくの間ぼんやりしていたが、やがて気がついて見廻して見ると、それは六尺ほどの
竪穴でその横っ腹に人が這って行けるほどの横穴がつづいている。
加十は〆めたと喜....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
なる哉。 三 地震の滝道の樺林の中に、深さ六尺位、広さ五六畳程の
竪穴を掘り、その上に半開の唐傘式に木材を組合せ、それに枯茅を葺いて屋根とした奇々....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
。そしてその新井町の西には山地にかかって斐太村があり、ここに大字|飛太があって、
竪穴や古墳が多く遺され、先年その古墳の一つから、奥羽地方縄紋式石器時代遺蹟から多....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
が、沢山に存在しているのであります。チャシすなわち彼らの拠って敵を防いだ所とか、
竪穴すなわち彼らの穴住居していた穴の址とかいうものもそうでありますが、一番目につ....
「えぞおばけ列伝」より 著者:作者不詳
,そこにある掘立小屋で魚を取って暮らし,秋の末に山の手の冬村に移って,そこにある
竪穴小屋の中で穴居生活を送った. そこで,彼らが海辺の夏村に住んでいる間は,山....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
であることもある。さいきん調査した登別のアフンルパ※は、高台の上に人為的に掘った
竪穴であった。 この種の洞窟が本来何であったかは、まだよく分らない。それらが古....