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「端っぽ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

端っぽの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
死の快走船」より 著者:大阪圭吉
』はその辺にあるんです」 と私の方をチラッと見て、 「現に僕達は、先刻鳥喰崎の端っぽで早川氏の跫音を拝聴したんだ」 司法主任は直ぐに飛び出して行った。 東....
道標」より 著者:宮本百合子
三ぐらいまで進んだとき電車はとまった。そして、すぐ発車した。車内には赤ネクタイの端っぽさえ見あたらなかった。ピオニェールは完全に逃げおおせた。 そのときになっ....
伸子」より 著者:宮本百合子
は大して意味のない作品という気が書き終ると強く遺った。伸子は、その小説で、ほんの端っぽを掠め、技巧的に曖昧に自分の結婚生活の内部に触れた。書き上げて見ると、伸子....
旅愁」より 著者:横光利一
リアリズムがキリストを殺したのだなア、つまり。」と矢代は、一つヨーロッパの秘密の端っぽを覗いてやったぞという思いで建物から外へ出た。千鶴子と久慈は早くも外の観台....
新しきシベリアを横切る」より 著者:宮本百合子
。 自分は、一口に云えない感情で輝く海のおもてを見た。 СССРの、ほんとの端っぽが、ここだ。 モスクワからウラジヴォストクまで九千二百三十五キロメートル....
夏の夜の冒険」より 著者:平林初之輔
だ? 君の細君はどうしたんだ? 玄関の次の室《へや》につってある蚊帳《かや》の端っぽが、開いた襖《ふすま》から見えた。その中で突然わっと女の泣き声が爆発した。....