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端場
「端場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
端場の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
新報を……」
といいかけるのを、葉子はすばやく目でさえぎった。女将はあぶない土
端場《どたんば》で踏みとどまった。倉地は酔眼を女将に向けながら、
「何」
と尻....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、吉原ガ焼ケテ、諸方ヘ仮宅ガ出来タ、ソノ時、山ノ宿《しゅく》ノ佐野槌屋ノ二階デ、
端場《はしば》ノ息子熊トイウ者ト大喧嘩ヲシタガ、熊ヲ二階カラ下ヘ投ゲ出シテヤッタ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
でいるのでも目的《あて》が鳥目《ちょうもく》でないことは知れる。恐怖というのは途
端場《どたんば》での命のやり取りをさすものだが、伊兵衛を誰が襲ったとも考えられな....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
れてお茶漬を食わせて口説いてみるが、お艶は近江屋のことを頼む一方、狂気ながらも途
端場《どたんば》へ来るとうまくさらりとかい潜るのが例《つね》だった。 「いけねえ....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
日来の富五郎捜しで元乾児の影法師三吉に今度ばかりは先手を打たれたこと、おまけに途
端場《どたんば》へ来て死人に足でも生えたかしてまたしても御用筋が思わぬどじを踏ん....