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競演
「競演〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
競演の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
細い竹棒の上でいともあざやかに踊りつつ、手に汗するようなあぶない棒渡りの空中芸を
競演しだしたものでしたから、伝六はむろんのことに、お公卿《くげ》さまの善光寺辰ま....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
いうのは、明治神宮体育会による第八回大会(一九三三年)には、二十二種のスポーツが
競演された。そしてその内には所謂スポーツという観念そのものさえ乗り越えたものが見....
「旅愁」より 著者:横光利一
ている高い噴水も一緒に眼に入り、あたりは日に輝き砕ける水柱にとり包まれた爽やかな
競演を見る賑やかさだった。
久慈はどんなことが頭に流れて来ても懼るるに足らぬと....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
。騒ぎは、ますます大きくなってゆく。 工部局の活動、秘密警察の協力、素人探偵の
競演――などと、物すごいウルランド氏捜索の手がつくされたが、ウルランド氏の消息は....
「華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
和子は不在であった)レッスン場に戻った。五月後にタンゴのコンテストがある。彼女は
競演するつもりでドレスをこしらえたのだ。荷物をあずけ、靴をはきかえて彼女はパート....
「蝉の美と造型」より 著者:高村光太郎
てくるのを大変快く聞く。まして蝉時雨というような言葉で表現されている林間のセミの
競演の如きは夢のように美しい夏の贈物だと思う。セミを彫っているとそういう林間の緑....
「食指談」より 著者:佐藤垢石
呟いて、名人は横に手を振った。 文化十四年二月十三日に、江戸両国の柳橋に、大食
競演会というのが開かれたことがある。これへ出席した選手桐屋五左衛門というのは、蕎....
「役者の顔」より 著者:木村荘八
拘らず、カブキは旧に優る繁栄で続々と新人の台頭を迎えながら、二月(二三年)の若手
競演カブキなどもなかなか熱と見栄えのあるものでしたし、三月新友右衛門の名びろめに....