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「竹光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

竹光の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ぶかしかった若|武者《むしゃ》こそは、これぞ余人ならず、今江戸八百八町において、竹光《たけみつ》なりとも刀差す程のものならばその名を知らぬ者のない、旗本退屈男《....
丹下左膳」より 著者:林不忘
浪人《なんぶろうにん》へ呼びかけて、 「こういうときア、痩せても枯れてもお侍だ。竹光《たけみつ》でもいいから一つ威勢よく引っこぬいて、先に立っておくんなせえ」 ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
というのは刀と刀とを合せて火花の散るようなものよ、正宗《まさむね》の刀であろうと竹光《たけみつ》のなまくらであろうと、相打てばきっと火が出る、一方が強ければ一方....
文学以前」より 著者:豊島与志雄
嶽という山に、名木薬王樹の一枝を求めに行った。其処ではからずも、世に隠棲している竹光柳風軒に出逢い、姫路の天守閣の怪物は、狐三百歳にして黒狐《こっこ》となり、五....
前記天満焼」より 著者:国枝史郎
! 銀紙細工の! もっとも」と云うと身をかがめ、 「呼吸さえ充ちて居りますれば、竹光であろうとこんなもので」 その竹光を拾い上げ、スパッとばかりに叩っ切った。....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
の切れた古博多の帯を繩のようにしめ、鞘だけは丹後塗《たんごぬり》だが中身はたぶん竹光……腰の軽さも思いやられる。 顔色は土気色《つちけいろ》に沈んでいるのに、....