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「竹枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

竹枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
斗南先生」より 著者:中島敦
ナラズ ははあ、来いとゆたとて行かりょか佐渡へだな、と思った。題を見ると、戯翻竹枝とある。 それは彼の伯父の詩文集であった。伯父は一昨年(昭和五年)の夏死ん....
十二支考」より 著者:南方熊楠
斎、丹後の白杉という所へ鷹狩に出た時、何者か道の傍《かたわら》の田の畔《くろ》に竹枝を立て書いた物を掛け置いた。見れば百姓の所為らしい落書だった。その文句に「一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
与えて、温柔の気分を歌わぬものはありません。 森春濤は曾《かつ》てこういって「竹枝」をうたいました―― 楼々姉妹、去つて花を看《み》る 閙殺《だうさつ》す、....
環礁」より 著者:中島敦
鮮やかなヒビスカスは、一般に仏桑華《ぶっそうげ》といわれているが、王漁洋の「広州竹枝」に、仏桑華下小廻廊云々とある、それと同じものかどうか。広東《カントン》あた....
随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
釜掘り、遊三《ゆうざ》のよかちょろ、市馬《いちば》の牡丹餅――今もこういう寄席の竹枝《こうた》が、時おり、児童《こども》の唇《くち》にのぼる。※かっきょの釜掘り....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
の心事と、法月弦之丞の心に波うつものとは、大なる隔てがある筈だ。したがって、同じ竹枝の奏びにしても、その訴えるところは、巷や僧院の普化たちとは必然なちがいをもつ....