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竹橋
「竹橋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竹橋の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の一騎が、霧のかなたに消え去りました。 同時に、一騎は半蔵御門へ。一騎は反対の
竹橋御門へ。 すべてがじつに機敏です。ご門詰めの番士に事の変を告げて、出入り差....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
って朝の五つに地もとを繰り出し、麹町ご門から千代田のご城内へはいって、松原小路を
竹橋のご門外へぬけ出ようとするところで、将軍家ご一統がお矢倉にてこれをご上覧あそ....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
おおぜい鉄砲をかついで出た。墓地へ行くのだと思ったら、そうではない。体操の教師が
竹橋内《たけばしうち》へ引っ張って行って、道ばたへ整列さした。我々はそこへ立った....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
う。母は心配する、姉は泣き出す。父は表へ見に出たが、やがて帰って来て、「なんでも
竹橋内で騒動が起きたらしい。時どきに流れだまが飛んで来るから戸を閉めて置け。」と....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
鳥羽辺が五月|朔日からの大洪水であった、などという事で、其の年の六月十一日にはお
竹橋へ雷が落ちて火事が出ました、などと云う余り良い事はございません。二月|五日、....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
が最もよく昔のままをあらわし、次いで和田倉門(辰の口)も殆んどそのままだ。他には
竹橋御門なおその影を止め、爾余のは馬場先門にしろ、日比谷見附にしろ、今はその趾さ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
三十余町。一の鳥居のまえへ詰《つ》め、お通り筋は、星野山より半蔵御門へ入り、吹上
竹橋御門、大下馬《おおげば》より常盤橋、本町、十間店本石町、鉄砲町、小船町、小網....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の人です。或はもう少し若いか。
それから日比谷へ行く途中、気象台の下のところ、
竹橋の角で、大体あすこは事故の多いところですが、木材をしこたま積んだトラックが、....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
》の木坂《きざか》をくだり、半蔵門から内廓《くるわ》へはいって将軍家の上覧を経、
竹橋門《たけばしもん》を出て大手前《おおてまえ》へ。それから、日本橋を通って霊岸....
「ざんげの塔」より 著者:夢野久作
をタタキ返して遣ろうかと思ったが、考え直して止した。 明治四十一年のこと、九段
竹橋の近衛歩兵第一連隊第四中隊(特に明記して置く)に一年志願兵としているうちに、....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
十五年頃、私は神田の猿楽町に住まっていて、屡々用事があって麹町の内幸町に行った。
竹橋を渡って和田倉門をはいり、二重橋前を桜田門に出で、それから司法省の前を通って....
「思い出草」より 著者:岡本綺堂
という。母は心配する、姉は泣き出す。父は表へ見に出たが、やがて帰って来て「何でも
竹橋内で騒動が起ったらしい。時々に流丸が飛んで来るから戸を閉めておけ」という。私....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
ょう》の通《とおり》をばやがて片側に二の丸三の丸の高い石垣と深い堀とを望みながら
竹橋《たけばし》を渡って平川口《ひらかわぐち》の御城門《ごじょうもん》を向うに昔....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
したのは、諭吉その人でした。 諭吉は、慶応義塾であたらしい教育をし、「文部省は
竹橋にあり、文部大臣は三田にいる。」と、せけんでいわれたほどですが、それとどうじ....