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竹河
「竹河〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竹河の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
には六か所からも火の手が揚がっている。右に左にと逃げ惑う群衆は、京橋|四方蔵から
竹河岸あたりに続いている。深川方面を描いたものは武家、町家いちめんの火で、煙につ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
から始まりましたが、小石川片町から出まして、翌日の九時過ぎまで焼けつづき、炭町の
竹河岸で止まりました。長さはおよそ一里十余町、町数にして二百九十余カ町――その次....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
ら挨拶をしあうと、両方の船頭が腕に力をギイッと入れる。 「あれは材木町の船だ。」
竹河岸の材木やは、家内中で派手な船遊山《ふなゆさん》をやっている。暮れないうちの....
「源氏物語」より 著者:紫式部
宮の御殿を二か所まわったころに夜が明けた。ほのぼのと白む朝ぼらけに、酔い乱れて「
竹河」を歌っている中に、内大臣の子息たちが四、五人もいた。それはことに声がよく容....
「源氏物語」より 著者:紫式部
るのを、友から、 「君も勧杯の辞にだけでも何かをするものだよ」 と言われて、「
竹河」をいっしょに歌ったが、まだ少年らしい声ではあるがおもしろく聞こえた。御簾の....
「『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
ものは 秋の寝ざめの心なりけり この歌の詠みぶりによく似ているではないか。
竹河の巻の初めに、この話は亡くなった太政大臣家に仕えた老女房の語ったことで「紫の....
「歌麿懺悔」より 著者:邦枝完二
いた。 歌麿は「青楼十二|時」この方、版下を彫らせては今古の名人とゆるしていた
竹河岸の毛彫安が、森治から出した「蚊帳の男女」を彫ったのを最後に、突然死去して間....