竹生島[語句情報] » 竹生島

「竹生島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

竹生島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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十二支考」より 著者:南方熊楠
わく》明らかならざればすなわち雉《ち》兎を生む〉と奇《あやし》い説を引き居る。『竹生島《ちくぶしま》』の謡曲に緑樹《りょくじゅ》影沈んで魚樹に登る景色あり月海上....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
うな島は何だろう」 「あの島か、いやに縹緲《ひょうびょう》としているね。おおかた竹生島《ちくぶしま》だろう」 「本当かい」 「なあに、好い加減さ。雅号なんざ、ど....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
已に打果すとて刀の柄に手をかけた程蛇嫌いの士が、後法師になって、蛇の巣と云わるゝ竹生島に庵を結び、蛇の中で修行した話は、西鶴の物語で読んだ。東京の某耶蘇教会で賢....
十二支考」より 著者:南方熊楠
た。鍋を早小鍋、俵を首結俵とし居る。また一伝に、露という硯《すずり》も将来したが竹生島へ納むとあり、太刀は勢州赤堀の家にあり、避来矢《ひらいし》の鎧は下野国《し....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
われましたことでござりまする。また平朝臣経正殿《たいらのあそんつねまさどの》は、竹生島明神《ちくぶじまみょうじん》の御前で琵琶をお弾きになりましたところが、明神....
日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
るが、その二十一日に、山城、近江の二箇国に強震があって、日吉八王子の神体が墜ち、竹生島が崩れた。そして元弘元年七月には、紀伊に大地震があって、千里浜の干潟が隆起....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いうことを聞いている。逢坂山のこちら、滋賀の海、大津の都、三井の鐘、石山の月……竹生島《ちくぶじま》の弁天様へ舟で参詣もよろしうございます。 それとも、真直ぐ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
べば答えんとするところに招き寄せられている。 沖の島、多景島、白石――それから竹生島《ちくぶじま》の間も、著しく引寄せられて、長命寺の鼻から、いずれも飛べば一....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
す。 米友がここへ来たのは、竜之助の影を追うて来たのであるが、弁信の来たのは、竹生島へ詣《もう》でんがためでありました。 弁信法師が竹生島へ詣でんとの希望は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
でも、そうしているうちに、わたしも行くでしょう、そうしたら、その人たちと一緒に、竹生島へでも参りましょう、湖水めぐりもやりましょう」 「それは嬉しうございます」....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
別に何か目的あって沖に向って進むものらしい。 宿へは、月も見がてら、夜をこめて竹生島まで行きつき、泊りの参詣をして帰ると言って出たのですが、その竹生島参詣にし....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
薩峠の「農奴の巻」までさかのぼって、それを検討してみますと、弁信法師は、長浜から竹生島《ちくぶじま》へ渡って、一世一代の琵琶を奉納せんと志したが、どう間違ってか....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろげようとして土を運びましたが、その土の畚《もっこ》の中からの落ちこぼれが、あの竹生島《ちくぶじま》や、沖ノ島になって残っているのだそうです。胆吹の西の麓、姉川....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
じめて騒ぎまして、いろいろたずねてみましたが、さっぱり当りがつきません、なんしろ竹生島の方に参りますると、金輪際まで突通しの水の深さ、周囲を申しますと日本一の大....
長彦と丸彦」より 著者:豊島与志雄
りこみ、追い風をまって出発しました。 この一隊は、琵琶湖《びわこ》をつききり、竹生島《ちくぶじま》からずっと先の方の岸に船をつけ、それから北の国へ行って、米や....