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竹笛
「竹笛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竹笛の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「花のき村と盗人たち」より 著者:新美南吉
た》に隠《かく》していそうな様子《ようす》だったか。」 「そのお爺《じい》さんが
竹笛《たけぶえ》を吹《ふ》いておりました。ちょっとした、つまらない
竹笛《たけぶえ....
「比叡」より 著者:横光利一
き声は前より一段と賑やかになって来た。彼は途中、青いペンキを塗った鶯の声を真似る
竹笛を売っていたので、それを買って一つ自分が持ち、二つを清にやった。その小さな笛....
「日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
れない。 蘭領インドの島にシグムバワという笛があり。サモアにシヴァオフェという
竹笛がある。 ペルシアのした笛にシャクというのがある。またラッパ、むしろトロン....
「捨吉」より 著者:三好十郎
草屋根の合掌小屋が立つていて その吹きさらしの屋根の下に チョコンと坐つた人影が
竹笛を吹き 鳴らしている 音程は三つ位しかない ただ 野獸がすすり泣くような音を....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ない凡情の延長へ辿ってゆくより、むしろこのまま帰府を断念して、元の虚無僧、一管の
竹笛に余生を任して旅に終るほうが、自由で本望に思われます。拙者のためにと仰せ下さ....