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竹篦
「竹篦〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
竹篦の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
思ったけれども、しかし事務長にはそんな事をいう権利でもあるかのように葉子は皮肉な
竹篦返《しっぺがえ》しもせずに、おとなしくショールを拾い上げて事務長のいうままに....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
珍らしい言葉ではない。吾国の村会、町会、市会、県会、国会等いう議員が、今日の如く
竹篦《しっぺい》下がりに堕落して行く根本的の原因が、国民の政治的智識の欠乏、言葉....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
ない。夫れから数を百だけ呼ぶ。呼んだ時分に液が出る。ギヤマンの壺を夫れへ宛てる。
竹篦で液を掬い取る。切り手と掬い手とは異わなければならない。即ち二人を要するのだ....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
だ」 千「あれはお箱の蓋の棧が剥れましたから、米搗の權六殿へ頼みまして、急拵えに
竹篦を削って打ってくれましたの」 長「耄けるな、其様なことを云ったって役には立た....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
はこれを日常大緊要の務めとする者多く、豕《ぶた》の脂など塗るを地方の人が笑うと、
竹篦返《しっぺいがえ》しに、汝らこれを塗らぬ故身体悪臭を放つと蔑せらるる例は毎々....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
事が一番困るので西京《さいきょう》の松茸山へ素人《しろうと》が採《と》りに入ると
竹篦《たけべら》で地を掘ってこれから出ようという極《ご》く小さな松茸まで採ってし....