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「竿竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

竿竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
ネ……」 少年は、高いところに点いている電灯の電球を、ねじって消すために、長い竿竹の尖端を、五つほどに割って、繃帯で止めてある長道具を担ぐと、急いで駈け出して....
物売りの声」より 著者:寺田寅彦
のが多いようである。 「ええ鯉や鯉」というのも数年以来聞かないようである。「ええ竿竹竿竹」というのをひと月ほど前に聞いたのは珍しかった。 こういうふうに、旋....
怪塔王」より 著者:海野十三
あっはっはっ」 ミチ子は、顔をあかくしました。 7 大利根博士は、竿竹のようにほそい体をいろいろに曲げては、飴細工のように曲ったり溶けたりしている....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
宿附近にて―― 「純ちゃん。まだ云って来ないネ」 少年団の天幕の中に、消灯用の竿竹を握っている少年が云った。 「もう来る時分なんだが……」と相手の少年は云った....
葛飾土産」より 著者:永井荷風
の朝早く鰯《いわし》を売りあるく男の頓狂な声。さてはまた長雨の晴れた昼すぎにきく竿竹売《さおだけうり》や、蝙蝠傘《こうもりがさ》つくろい直しの声。それらはいずれ....
巷の声」より 著者:永井荷風
いの声を聞く。近年麻布辺の門巷には、春秋を問わず宿雨の霽《は》れる折を窺って、「竿竹竿竹」と呼んで物干竿を売りに来るものがある。幾日となく降りつづいた雨のふと....