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「笈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ろぼしに六十六部となって廻国修行の旅に出ようと思い立った。彼は仏の像を入れた重いを背負って、錫杖をついて、信州の雪を踏みわけて中仙道へ出た。それから諸国をめぐ....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は云い知れない寂しさをおぼえた。(大正3・8) 秋雨を衝いて箱根の旧道を下る。の平の茶店に休むと、神崎与五郎が博労の丑五郎に詫証文をかいた故蹟という立て札が....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
に加えられていた。手沢の茶椀同じく茶釜。武田家系図。諸祈願文。紺地金泥の法華経と。源義家神馬の※。新田義貞奉納鎧。諏訪法性の冑などは取り分け大切の宝物であった....
出家とその弟子」より 著者:倉田百三
ている。松若は本を見ている。親鸞、慈円、良寛、舞台の右手より登場。墨染めの衣に、を負い草鞋をはき、杖をついている。笠の上には雪が積もっている。 慈円 たいへん....
風流仏」より 著者:幸田露伴
それにつれなきは方様の其後何の便もなく、手紙出そうにも当所分らず、まさかに親子|づるかけて順礼にも出られねば逢う事は夢に計り、覚めて考うれば口をきかれなかった....
すり替え怪画」より 著者:海野十三
間をさし招いてはいった。 二人は、各部屋の様子をうかがって廻った。そして小さなを使って隙間から部屋の中へ何か霧のようなものを吹き入れた。 「こうして置けば、....
七宝の柱」より 著者:泉鏡花
い戸を、一、二寸開けたと思うと、がっちりと支えたのは、亀井六郎が所持と札を打ったであった。 三十三枚の櫛、唐の鏡、五尺のかつら、紅の袴、重の衣も納めつと聞く....
第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
同じことを四五|度した。 いいもの望みで、木賃を恥じた外聞ではない。……巡礼のに国々の名所古跡の入ったほど、いろいろの影について廻った三年ぶりの馴染に逢う、....
茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
注連結いたる半弓に矢を取添え、狐は腰に一口の太刀を佩く。 中に荒縄の太いので、摺めかいて、灯した角行燈を荷ったのは天狗である。が、これは、勇しき男の獅子舞、....
大江山」より 著者:楠山正雄
武士はいずれも山伏の姿になって、頭に兜巾をかぶり、篠掛を着ました。そして鎧や兜はの中にかくして、背中に背負って、片手に金剛杖をつき、片手に珠数をもって、脚絆の....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
のでありましょうな」 これも単なる問わず語りのように、こう呟いた人物があった。摺を背負った六部であった。と、その側に彳んでいた、博徒のような男が云った。「迫....
三人の師」より 著者:上村松園
も画以上にうまかった。 ほうぼうで演説をしたりして気焔をあげていたが、そのうちを負うて上京し、紅葉山人などと交友し、俳画で以て名をあげた。本の装幀もうまかっ....
ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
は調子よく唄っていられました。あの、むつかしい、 ※元より勧進帳のあらばこそ、の内より往来の、巻物一巻とりいだし のところなんぞも大変お上手に唄っていられ....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
うものは何もありませんでした。 マルテ まあ。諸国を廻る職人の徒弟でも、の底に 飾の一つや、変銭の一つ位は取って置いて、 縦え餓えても、乞食をしても、....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
。 笹が少なくなって石楠や御前橘、岩鏡、苔桃などが下草に交って現れる。左に近く吊岩の絶壁を仰ぐようになると直ぐ峠の頂上である。十日程前には紅葉が盛りであった....