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笈の
「笈の〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
笈のの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
は云い知れない寂しさをおぼえた。(大正3・8) 秋雨を衝いて箱根の旧道を下る。
笈の平の茶店に休むと、神崎与五郎が博労の丑五郎に詫証文をかいた故蹟という立て札が....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
て、思う女の名を叫び出し、さらばよ、さらばよ、といやらしく悶えて見せる者もあり、
笈の中より観音経を取出し、さかさとも知らず押しいただき、そのまま開いておろおろ読....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
手当を遣ると全く金を取って逃げる者でも無く、それから手当の金で鉄の重い棒を買い、
笈の中へ入れて、彼の北條彦五郎の隠れて居るという穴の側へ行って、其処へ笈を放り出....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
た。不昧は承知して、早速その老中を江戸屋敷に招いた。座が定ると、不昧は自分の手で
笈の蓋を開き、幾重にもなった革袋や箱包をほどいた。中から取出されたのは、胴に珠の....
「細木香以」より 著者:森鴎外
は二代続いているのである。 わたくしは少年の時、貸本屋の本を耽読した。貸本屋が
笈の如くに積み畳ねた本を背負って歩く時代の事である。その本は読本、書本、人情本の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
今夕《こんせき》こうやって出て参りました、私の背中をごらん下さいまし、この大きな
笈の中に、この世の息を引取った清澄の茂太郎が、眠るが如くに往生を致しておりますの....
「大江山」より 著者:楠山正雄
武士はいずれも山伏の姿になって、頭に兜巾をかぶり、篠掛を着ました。そして鎧や兜は
笈の中にかくして、背中に背負って、片手に金剛杖をつき、片手に珠数をもって、脚絆の....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
おへんろさんのたれかれ (野食) 秋あたたかく蠅も蚊もあつまつて 短日暮れかかる
笈のおもさよ 脚のいたさも海は空は日本晴 秋もをはりの蠅となりはひあるく 仲がよ....
「ながうた勧進帳」より 著者:酒井嘉七
は調子よく唄っていられました。あの、むつかしい、 ※元より勧進帳のあらばこそ、
笈の内より往来の、巻物一巻とりいだし のところなんぞも大変お上手に唄っていられ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
うものは何もありませんでした。
マルテ
まあ。諸国を廻る職人の徒弟でも、
笈の底に
飾の一つや、変銭の一つ位は取って置いて、
縦え餓えても、乞食をしても、....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
が、
(ばかげている!)
自嘲して――さっさと笈ずるの側へゆき、印可の巻をその
笈の内へ納めると、
「おさらば」
一言捨てて、たったと彼方へ立ち去ってしまった....
「雲霧閻魔帳」より 著者:吉川英治
は、京や大坂あたりにも見かける、地蔵行者である。 雨露によごれた白衣を短く着、
笈の上から天蓋をかざしている。左の手には、旗を持っていた。旗の文字も、雨に流れて....
「あじゃり」より 著者:室生犀星
しがってやってください。」 童子は紹介されて女のように顔をあからめ阿闍利さまの
笈のかげに面ばゆく匿れるようにして、ちょっと頭を下げられました。そのいとしさ美し....