笈を負う[語句情報] » 笈を負う

「笈を負う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笈を負うの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
る笈が、いかにも大きいのに、弁信そのものが小兵《こひょう》の法師ですから、弁信が笈を負うのではなく、笈が弁信を背負って馬に乗っているように見えます。 それと見....
三人の師」より 著者:上村松園
も画以上にうまかった。 ほうぼうで演説をしたりして気焔をあげていたが、そのうち笈を負うて上京し、紅葉山人などと交友し、俳画で以て名をあげた。本の装幀もうまかっ....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
博士、元アルゼンチン公使内山岩太郎らをはじめとして、四十三名の若き主謀者たちは、笈を負うて東京の私立中学の補欠募集に応ずるため、ぽつぽつと上京した。私も、その一....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
であったかもしれぬ。三津ヶ浜というのは松山藩時代の唯一の乗船場で、私たちが初めて笈を負うて京都に遊学した頃はまだこの三津ヶ浜から乗船したものであった。そこは港が....
三国志」より 著者:吉川英治
て、 =姦奄の遺醜。 と、彼の痛いところを突いているのでも分る。 少年から笈を負うて、洛陽に遊学し、大学を出てからも、放蕩任侠、後にやっと、宮門の警吏にな....