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「笑劇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笑劇の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
広場」より 著者:宮本百合子
頃に余程前から心がけて買っておいた席があった。初めちょっとした青年生活を諷刺した笑劇で、爆笑哄笑のうちに終ると、バルコニーの席にいる若い見物人たちが、その芝居の....
三年たった今日」より 著者:宮本百合子
があり、ルネッサンスのシェクスピアのヒューマニズムでは予見さえされなかった悲劇と笑劇のテーマがある。 わたしたちは、ほかならぬこの日本の土地に生れ、そこに生き....
中条精一郎の「家信抄」まえがきおよび註」より 著者:宮本百合子
これらの若者が長じていつしかこの市長の役を演ずるに至るであろう過程に於て、罪なき笑劇は悲劇にかわるのである。 書簡(二一) 註。父はこの時代自転車に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は技能もなく、おもしろいわね。派出婦のスポイルのされかたがよくわかりました。家庭笑劇一幕。 三十一日は一日二人で働いて、私は二階の本の整理。文庫本がまとまらな....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
の関係で大したものね。シェイクスピアが悲劇をああいう形でかき、喜劇をああいう風に笑劇、ファースの要素を多くかいたということは、エリザベスの時代の鏡です。モリエー....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
ものに、「ファルス」がある。英語風に読めば「ファース」であり、これを日本では、「笑劇」と訳しているようである。 「ファルス」の歴史は非常に古いのであるが、現在、....
チェーホフ試論」より 著者:神西清
と同じく、快活と憂鬱の間断ない交替が見られる。作品を眺めても事情は殆ど変らない。笑劇『熊』は一八八八年の作だし、おなじく『結婚申込』もその年の作、『厭々ながらの....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
ったのは、この夜、なぶり斬りに逢った万吉の悲劇と対比して、お話にならない、一場の笑劇。 自然の冷蔑にどやされて、眼がさめてみると、今さらのように、ものものしい....