笑壺[語句情報] » 笑壺

「笑壺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笑壺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
おとずれ」より 著者:国木田独歩
手近なる。 いずこまで越したもうやとのわが問いは貴嬢を苦しめしだけまたかの君の笑壺に入りたるがごとし。かの君、大磯に一泊して明日は鎌倉まで引っ返しかしこにて両....
初恋」より 著者:矢崎嵯峨の舎
|足下から雉子が飛び出したのに驚かされたり,その驚かされたのが興となッて、一同|笑壺に入ッたりして時のうつッたのも知らず、いよいよ奥深くはいッて往ッた。不意に人....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
れでも老人は万と儲けたような気分、「今日はなかなかおもしろかった」といって罪なく笑壺に入っている所はまことに人の好いもので、私たち夫婦は、つい貰い笑いをして、 ....
雪の武石峠」より 著者:別所梅之助
私は来た路の田舎家に、「天下の絶勝、差切新道絵葉書」とあった看板をおもい出して、笑壺に入りながら、第三紀層の礫岩らしいのを叩いて通った。 またいくつか里をこえ....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
が、大阪表から阿波へさして出た日に符合していたので。 「ウーム……それから」と、笑壺にいって一心に聞く。 「その十九日の朝、棟梁が突然、小松島に長崎型の船が入っ....