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「笑覧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笑覧の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
黍《きび》の色赤き訳を説きたるは、天保元年|喜多村信節《きたむらのぶよ》撰『嬉遊笑覧』九に載せた瓜姫《うりひめ》の咄《はなし》の異態と見える。「今江戸の小児多く....
十二支考」より 著者:南方熊楠
《な》す、食う者妬まず〉、類は『本草綱目』に霊狸《じゃこうねこ》の事とす。『嬉遊笑覧』九にいわく「『談往』に馮相詮という少年の事をいって『異物志』にいわく霊狸一....
佐竹の原へ大仏をこしらえたはなし」より 著者:高村光雲
珍奇な道具などを並べ、それに因縁をつけ、なにかおもしろい趣向にして見せる。この前笑覧会というものがあって、阿波の鳴戸のお弓の涙だなんて壜に入れたものを見せるなど....
日本楽器の名称」より 著者:寺田寅彦
あろう。 (三味線) 三弦、三線、三皮前、三びせんなどいろいろの名がある。『嬉遊笑覧』や『松屋三絃考』を見ただけでもたくさんな文献が並べ立ててあるが、いっこうに....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を詛う」というのだ(チャムバースの『ブック・オブ・デイス』一巻一二九頁)。『嬉遊笑覧』に、『萩原随筆』に蛇の怖るる歌とて「あくまたち我たつみちに横《よこた》へば....
十二支考」より 著者:南方熊楠
十分馬跳ぬるところと見える。東山の大文字火は古え北辰を祭った遺風というが(『嬉遊笑覧』十)、この白馬像は由来分らず。アルフレッド大王がデーン人に大勝の記念物とい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
紀』既に猿田彦、猿女君《さるめのきみ》など猴と書くべきを猿また※と書いた。『嬉遊笑覧』に言える通り鴨はアヒルだが、カモを鳬と書かず鴨と書き、近くはタヌキから出た....
十二支考」より 著者:南方熊楠
の槌や、床柱は化けると言い出したのだ。山茶の朽木夜光る故山茶を化物という(『嬉遊笑覧』十下)のも、またこの木を怪しとする一理由だ。予幼時和歌山に山茶屋敷てふ士族....
十二支考」より 著者:南方熊楠
しく思いある僧に語りければ、推したり、その犬は一円文盲にあったものよ」と。『嬉遊笑覧』八に、この呪《じゅ》、もと漢土の法なり。『博物類纂』十に、悪犬に遇わば左手....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ついて少しく述べたが、その後|識《し》り得る事どもを併《あわ》せ述べよう。『嬉遊笑覧』に『萩原随筆』に蛇の怖るる歌とて「あくまたち、我たつ道に横たへば、山なし姫....
十二支考」より 著者:南方熊楠
いう事だ。日本には鼠の嫁入りの咄しはあれどこのような新年行事ありと聞かぬ。『嬉遊笑覧』一二上に「また鼠の嫁入りという事、『薬師通夜物語』(寛永二十年)、古えは鼠....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
に珍奇な道具などを並べ、それに因縁を附け、何かおもしろい趣向にして見せる。この前笑覧会というものがあって阿波の鳴戸のお弓の涙だなんて壜に水を入れたものを見せるな....
円朝花火」より 著者:正岡容
はたまた晩年の、彩り多く夢深かりし彼がひと日ひと日の姿絵をばここにかかげ、大方の笑覧を乞わんのみ。再び言う、こはこれ、まったくの未定稿也。あわれ幻燈の絵のひと齣....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
先駆であって、同じ態度を一段と精透に、進めて行ったのが喜多村節信、すなわち『嬉遊笑覧』『画証録』『※庭雑考』などの著者である。当然風雅の間に歯せられなかった市井....
こども風土記」より 著者:柳田国男
狐遊び、大阪でもと「大和の源九郎はん」などといった鬼ごとである。百年以前の『嬉遊笑覧』にも、 鬼ごとの一種に、鬼になりたるを山のおこんと名づけて、引きつれて下に....