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「笑語〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笑語の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三四郎」より 著者:夏目漱石
んとして春のごとくうごいている。電燈がある。銀匙《ぎんさじ》がある。歓声がある。笑語がある。泡立《あわだ》つシャンパンの杯がある。そうしてすべての上の冠として美....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
彼等はその挙動の傍若無人である如く、言語もまた傍若無人でありました。それは高談笑語でこそなけれ、ややはなれた能登守の立聞くところまで、尋常に聞える話しぶりであ....
魚玄機」より 著者:森鴎外
は一変して、やや文字を識る士人が来て詩を乞い書を求めると、それを留めて茶を供し、笑語※待せられたものは、友を誘って再び来る。玄機が客を好むと云う風聞は、幾もなく....
十二支考」より 著者:南方熊楠
うと、いまだ名付かぬ、付いたら名簿へ編入しようという、褐衣の人、汝、明晩また来り笑語すべしといって去った。圉人帰って韓生に告ぐると、韓生肉を以てその犬を誘い寄せ....
野道」より 著者:幸田露伴
しろいおかしみがあった。 真鍮刀は土耳古帽氏にわたされた。一同はまたぶらぶらと笑語しながら堤上や堤下を歩いた。ふと土耳古帽氏は堤下の田の畔へ立寄って何か採った....
三枚続」より 著者:泉鏡花
子杯五ツ六ツ前に並べて落着払った姿。 時々|髯のない顔が集り合っては、哄という笑語の声がかの士官の群から起るごとに、件の小男はちょいちょい額を上げて其方を見返....
山の人生」より 著者:柳田国男
らずの人が焚火をする処でも、妙に近づいて見たくなるものである。夜分に人の家の火が笑語の声とともに、戸の隙間から洩れるのを見ると、嫉ましくさえなるものだ。無邪気な....
旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
日蓮エタの子のしるしなり」などとまで論じているのである。そのほか平田篤胤の「出定笑語」の類に至っては、口を極めてそのエタの子なることを吹聴し、これを悪罵している....