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笠ヶ岳
「笠ヶ岳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
笠ヶ岳の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日本山岳景の特色」より 著者:小島烏水
形の高塔を築き上げて、人類の起工した大伽藍の荘厳を憶い起させる、穂高岳、霞沢岳、
笠ヶ岳、蓮華岳、常念岳、大天井岳、剣岳などは、いずれも肩幅が濶《ひろ》く胛肉《こ....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
行程僅かに二里くらいなるに九時間も要せり。六時半小屋着、ときどき霧晴れて抜戸岳、
笠ヶ岳を見る。この日雨風強く相当困難なり。 二十八日(水曜日)雨後晴 早朝より....
「谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
、下りられません、一番の難場でさあ」こんな話が、私と嘉代吉の間に取り交わされた、
笠ヶ岳はまともに大きく見える。 襤褸のように、石がズタズタに裂けている岩壁にも....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
う少し高いところで 見てごらんなさい 槍が見える 穂高が見える 白馬の背が見える
笠ヶ岳も錫杖《しゃくじょう》も 立山も乗鞍も 木曾の御岳山も 加賀の白山も みん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
て東国へ下る時に、上神坂越《かみこうざかご》えとあって、つまり飛騨の高山あたり、
笠ヶ岳の下、焼ヶ岳の裏を今の上高地を経て、あの島々谷を松本平方面に出られたに違い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
す、あなたのおっしゃる通りの運命が、わたしの上に落ちて参りました。 穂高、乗鞍、
笠ヶ岳の雪が日一日と、この白骨の温泉の上を圧して来ますように、わたくしの胸が……....
「雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
名である。それだけに四、五年前に比べると、魚の数は減った。奥飛騨の高原川の上流は
笠ヶ岳近くで蒲田川となる。この雪を孕んだ渓谷には、まだ人の姿を見たことのない岩魚....
「案内人風景」より 著者:黒部溯郎
淡く浮びあがったのが加賀の白山である事や、長い尾根続きの端に飛び騰ったような嶺が
笠ヶ岳である事や、重畳した波濤のような山々に就いて説明をした。 「ジャンダルムっ....
「一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
経ったように思われた。やがて雨足も弱って霧が明くなり、途切れ始めた雲の中に、遠く
笠ヶ岳の頭が夢のように浮き出した時は救われたように感じた。間もなく市ノ倉岳の斜面....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
山と、大高の左肩に蕎麦粒状の朝日岳とが、共に額から上を露している。其左には宝川の
笠ヶ岳が一段と高い。茂倉、一ノ倉、谷川富士、谷川岳の諸山は、附近に比類のない崔嵬....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
った。 これから予定の通り黒部川に下りて、東沢から赤牛岳に登り、槍ヶ岳若しくは
笠ヶ岳まで山稜の縦走を続けるに就ては、糧食の欠乏を補う必要があった。それで三人の....