笠森稲荷[語句情報] » 笠森稲荷

「笠森稲荷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

笠森稲荷の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れて、半七は谷中の方角へ足を向けた。千駄木の坂下から藍染《あいそめ》川を渡って、笠森稲荷を横に見ながら、新幡随院のあたりへ来かかると、ここらも寺の多いところで、....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
へい藤川庄三郎、彼の大西徳藏という車夫に供をさせて、人力でどっとと降る中を谷中の笠森稲荷の手前の横町を曲って、上にも笠森稲荷というが有りますが、下の方が何か瘡毒....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
下屋敷へ入ったことを突止めましたから、御足労ながら至急こちらまでお出かけ下さい。笠森稲荷の水茶屋でお待ち申すという口上でございます」 庄兵衛は、急に元気いっぱ....
おせん」より 著者:邦枝完二
れる、よろず吉原千の遊女をすぐっても、二人とないとの評判娘。下谷谷中の片ほとり、笠森稲荷の境内に、行燈懸けた十一|軒の水茶屋娘が、三十|余人束になろうが、縹緻は....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
ず加えてお台場沖へ押し出したのであった。 同勢二十四、五人、わいわい言いながら笠森稲荷の前から同朋町《どうぼうちょう》は水野|大監物《だいけんもつ》の上屋敷を....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
「此女《これ》の人別がわかりやしてな。」と提灯屋は言葉を継ぐ。「へえ、この先の笠森稲荷の境内に一昨日水茶屋を出したばかりのお新てえ女で。――どこの貸家《たな》....