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符合
「符合〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
符合の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
思って岡が尋ねて来た時に根掘り葉掘り聞いてみるが、二人《ふたり》の言葉があまりに
符合するので、貞世のだんだんよくなって行きつつあるのを疑う余地はなかった。葉子に....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
当りがついて、早瀬も確か一二度警察へ呼ばれた筈だ。しかしその申立てが、攫徒の言に
符合するし、早瀬もちっとは人に知られた、しかるべき身分だし、何は措いても、名の響....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
しています。貴方は弾丸の飛来した方向を計算で出されたようですね。あれは大体事実と
符合していますが、唯少し補正が必要なのです。それは、犯人が弾丸を車外から射ちこん....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
手にとってみたが、それは何か建築図の断片らしく、壁体だの階段だの奇妙な小室だのの
符合が並んでいたが、生憎ごく端の方だけを切取ったものらしく、何を示してある図か、....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
や、幼いときの話をした。彼女は妾の知っていることは残らず知っていて、すべてはよく
符合した。妾を見習ってカンカンに赤い三つのリボンをかけたこともよく覚えているそう....
「蠅男」より 著者:海野十三
は大阪着ですから、ここへ二人が現われた時間が十時頃で、燕号で来たことは皆ピッタリ
符合します。なんでもないことですよ」 「ははア燐寸と鉄道時間表の常識とが種だっか....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
、原大佐から、「万一の時には、この中に仕掛けてある短波無線機で知らせよ。よびだし
符合はX二〇三――」だといっておくられた、あのステッキだ。 それを使う時がいよ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
したとすると、あまりにふしぎだよ」 「このへんなしるしは……」 「そんなものは、
符合だから、書こうと思えば人間にだってかけるよ。だから、この缶詰のからは、これま....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
、何れも躊躇するのである。かるが故に、霊界通信には玉石混淆の感がある。かの事実と
符合せざる虚偽の通信といえども、必ずしも故意に然るにあらずして、しばしば力量の不....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
たけれども、これ以上の霊媒はない」事実、霊媒を通じて奥さんと話をすると、いろいろ
符合する所があるそうで、例えば奥さんが夫には内緒で、指輪を奥さんの妹に買ってやっ....
「備前天一坊」より 著者:江見水蔭
菱巻の※。目貫には銀の輪蝶の御定紋。ちゃんと記録が御座りまする」 「ふむ、それに
符合致す脇差を、浪人が所持するに相違無いな」 「左様に御座りまする」 「その金三....
「妖怪学」より 著者:井上円了
信、妄想より生ずるもの) 心理的妖怪┤ │経験的(平常の経験上、事実の
符合適中するの類) └超理的(理外の理にして人知以外にありと想定するも....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
原因より結合して成るものなりといえども、かくのごとく詳細の事実に至るまで、多分は
符合すること、はなはだ怪しむにたえたり。しかりといえども、古来東洋の人、夢により....
「迷信解」より 著者:井上円了
ことと実際の情況とはいくぶんか似ておるというまでにて、一より十まで寸分たがわずに
符合したということは、いまだかつて聞かぬ。通常の場合にては、夢中に人の葬式を見た....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
比較宗教学者の大いに疑いを抱くところなり。仏教はヤソ教の前に出ず。しかしてその説
符合するところあるは、はなはだ奇怪ならずや。英人これを信ぜず。よって政教子、英国....