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「符帳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

符帳の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
てた残りの一葉を金庫に蔵めて――その文字合せの符号も鍵も」と云い掛けて、衣袋から符帳と鍵を突き出した。そして、それを粗暴な手附でガチャリと卓上に置いた。「いかが....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
た、待った。そ、そんなのじゃ決してない。第一、お客に、むらさきだの、鍋下だのと、符帳でものを食うような、そんなのも決して無い。 梅水は、以前築地一流の本懐石、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ちかけたことになる。 お数寄屋坊主が、委細のみ込んで反問した「ばんしょうじ」の符帳がどうしても道庵に解ききれない、その時は鸚鵡返《おうむがえ》しに「ばんしょう....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
とで、ことに七兵衛のように諸国を飛び歩いている者には、国々のなまりが、争われない符帳《ふちょう》です。 そうかといって、めいめいの話を聞いていれば、やはり歌舞....
式部小路」より 著者:泉鏡花
で、夢中ながら目を光らせて、鼻をフンフンとやって、 (私あ、固唾を飲んでた処だ。符帳が合ったから飛出した、)と拳固で自分の頬げたを撲りながらいうんでしょう。 ....