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第一
「第一〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
第一の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
。僕は勿論カルメンに扮《ふん》するイイナを観《み》ることを楽しみにしていた、が、
第一幕が上ったのを見ると、カルメンに扮したのはイイナではない。水色の目をした、鼻....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
が、三浦は澱《よど》みなく言《ことば》を継《つ》いで、『これが僕にとっては、正に
第一の打撃だった。僕は彼等の関係を肯定してやる根拠の一半を失ったのだから、勢い、....
「河童」より 著者:芥川竜之介
を妻にめとり、死ぬまで住んでいたということです。もっともそのまた雌の河童はこの国
第一の美人だった上、夫の道路工夫をごまかすのにも妙をきわめていたということです。....
「彼」より 著者:芥川竜之介
る有様を想像した。勿論それ等の本の中にはいつか僕が彼に貸したジァン・クリストフの
第一巻もまじっているのに違いなかった。この事実は当時の感傷的な僕には妙に象徴《し....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
から、グラノフォンの鳴るのをやめさせてくれって。」
「そんなことは頼まれないよ。
第一他人の聞きたがっている音楽を銭《ぜに》ずくでやめさせるのは悪趣味《あくしゅみ....
「おぎん」より 著者:芥川竜之介
る。おん主《あるじ》は必ず我等のために、御加護《おんかご》を賜わるのに違いない。
第一なたらの夜《よ》に捕《とら》われたと云うのは、天寵《てんちょう》の厚い証拠で....
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
、女も皆|田舎《いなか》じみていたことでしょう。が、お松は「青ペン」でもとにかく
第一の美人になっていました。もっともどのくらいの美人だったか、それはわたしにはわ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
。
「そうでしょう。多分はあなたの御覧になった後《あと》で発したかと思うんです。
第一まだ病状が、それほど昂進してもいないようですから、――しかしともかくも現在は....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
。これはまだ三十代であろう。が、ちょいと見たところは年よりはずっとふけて見える。
第一妙に顔色が悪い。目のまわりも黒い暈《かさ》をとっている。しかし大体《だいたい....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
。とにかく西洋間さえあれば好《い》いのです。その西洋間か、銀座通りか、音楽会かを
第一回にするのですから。……しかし妙子《たえこ》は――これは女主人公《じょしゅじ....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
は脳溢血《のういっけつ》である。が、半三郎自身は不幸にも脳溢血とは思っていない。
第一死んだとも思っていない。ただいつか見たことのない事務室へ来たのに驚いている。....
「初雪」より 著者:秋田滋
い出されて来るのだった。その土地へ着いた時のこと、生れて初めて住むその家で過した
第一日のこと、それにつづく孤独な生活のことなどが、それからそれへと思い出されて来....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
に語られたりと。予この事を洩れ聞きてさては我はこの郷に冠たるのみならず、新潟県下
第一の俊傑なりしか、この県下に
第一ならば全国の英雄が集まる東京に出るとも第二流に....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ただ最初の試みをするのみである。 科学者の中で、特にファラデーを選んだ理由は、
第一。それゆえ、伝記を書くにも精密に書ける。諸君がロンドンに行かるる機会があった....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
だった。馬に乗ればそのたくみなことは韃靼人さながらだった。競走や闘鶏にはいつでも
第一位を占めた。権勢というものは田舎ではつねに肉体的な力があるものが獲得するもの....