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第一流
「第一流〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
第一流の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
。出て来ておいて誠によかった。いまに見なさい木村という仁なりゃ、立派に成功して、
第一流の実業家に成り上がるにきまっている。これからはなんといっても信用と金だ。官....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
である。』四、五年後れて現われたヘルムホルツの論文は今日から見れば実に物理学上の
第一流の業績と見るべきものであるが、しかしその当時最高の専門雑誌であったところの....
「古狢」より 著者:泉鏡花
雪の中を、里見、志賀の両氏が旅して、新潟の鍋茶屋などと併び称せらるる、この土地、
第一流の割烹で一酌し、場所をかえて、美人に接した。その美人たちが、河上の、うぐい....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
春が料理屋の養女に貰われたのは事実であった。それは彼女が遠縁にあたる家で、町でも
第一流の堀江屋という大きい料理屋であるので、昔馴染みの富子のために町の芸妓たちを....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ものがのそのそ歩いているか、かたつむりがむずむずはっているようなものです。それは
第一流の競走者の千九百万倍もはやく走ります。電気となるともっと早いのです。死ぬと....
「火星の芝居」より 著者:石川啄木
が無暗に大きいんだが、その中でも最も足が小くて最も胸が高くて、最も頭の大きい奴が
第一流の俳優になる。だから君、火星のアアビングや団十郎は、ニコライの会堂の円天蓋....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
野 造次何ぞ曾て復讎を忘れん 門に倚て媚を献ず是権謀 風雲帳裡無双の士 歌舞城中
第一流 警柝声は※の月 残燈影は冷やかなり峭楼の秋 十年剣を磨す徒爾に非ず 血家....
「音楽界の迷信」より 著者:兼常清佐
、一番悪い打ち方の音も本質的には別に何の変りもない。 ニッポン当代の名演奏家、
第一流のピアニスト、イグチは、どんなタッチの技巧をもってしても、ピアノの音波の形....
「五色蟹」より 著者:岡本綺堂
の三人も昼間からその噂をしていたのであった。遠泉君の註によると、この宿は土地でも
第一流の旅館でない。どこもことごとく満員であるというので、よんどころなしに第二流....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
愛吉は血だらけになっていたのである。 築地|明石町に山の井|光起といって、府下
第一流の国手がある、年紀はまだ壮いけれども、医科大学の業を卒えると、直ぐ一年志願....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
、純文芸は鴎外の本領ではない。劇作家または小説家としては縦令第二流を下らないでも
第一流の巨匠でなかった事を肯て直言する。何事にも率先して立派なお手本を見せてくれ....
「美味い豆腐の話」より 著者:北大路魯山人
い豆腐ができる。また、京都人は精進料理など、金のかからぬ美食を求めることにおいて
第一流である。そういうせいで、京都の豆腐は美味い。 一方、東京では、昔、笹乃雪....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
また城なり、即ち一つで三つを兼ねて居るというて宜しい。城の建て方としてはチベット
第一流である。寺としてもまた非常に立派なものである。宮殿としてもごく適当である。....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
門院は西園寺実兼の女、伏見院の后であるが、式子内親王・俊成卿女などとならんで中世
第一流の※管詩人と申すべく、感覚はことにすぐれておられる。勅撰集には百五十首載り....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:ヴェーゲラーフランツ・ゲルハルト
この八月に僕は六十歳の誕生日を祝ったが六十人ほどの友人知人が集まってくれた。町の
第一流の人々もその中にいた。一八〇七年から今の所に住んでいる。今では僕はよい家を....