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「第三〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

第三の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
うにかこうにか脱したのは第一に図書館のおかげだった。第二に貸本屋のおかげだった。第三に吝嗇《りんしょく》の譏《そしり》さえ招いだ彼の節倹のおかげだった。彼ははっ....
第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
ろう。第一に僕はチベットに住んでいる。第二に僕は支那人《しなじん》になっている。第三に僕は三人の夫と一人の妻を共有している。 この前君へ手紙を出したのはダアジ....
疑惑」より 著者:芥川竜之介
でございます。長良川《ながらがわ》鉄橋陥落の図、尾張《おわり》紡績会社破壊の図、第三師団兵士|屍体発掘《したいはっくつ》の図、愛知病院負傷者救護の図――そう云う....
十円札」より 著者:芥川竜之介
今しがた受取った手紙の中に一冊五十銭の彼の著書の五百部の印税を封入してよこした。第三に――最も意外だったのはこの事件である。第三に下宿は晩飯の膳《ぜん》に塩焼の....
河童」より 著者:芥川竜之介
いることもできなかったかもしれません。……」 長老はちょっと黙った後《のち》、第三の龕《がん》の前へ案内しました。 「三番目にあるのはトルストイです。この聖徒....
」より 著者:芥川竜之介
二 彼は本郷の叔父さんの家から僕と同じ本所《ほんじょ》の第三中学校へ通《かよ》っていた。彼が叔父さんの家にいたのは両親のいなかったためで....
青年と死」より 著者:芥川竜之介
を持っていても仕方ない人間だ。己の命をとってくれ。そして己の苦しみを助けてくれ。第三の声 莫迦《ばか》な事を云うな。よく己の顔をみろ。お前の命をたすけたのはお前....
素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
競争する事がすでによろしくない。第二に到底勝てそうもない競争をするのが論外です。第三に命まで捨てるに至っては、それこそ愚《ぐ》の骨頂《こっちょう》じゃありません....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
こぶ》る一揚一抑の趣に富んでいると申さなければなりません。が、更に微妙なことには第三に『それ』の芸術的価値さえ、隠約の間に否定しています。勿論否定していると言っ....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
見た時に、何も変事の起らなかった事を記録しています。これはまた、そう云う現象が、第三者の眼にも映じると云う、実例になりましょう。Stilling 教授が挙げてい....
忠義」より 著者:芥川竜之介
|宿坊《しゅくぼう》の院代《いんだい》へ問い合せた上、早速愛染院に書き直させた。第三に、八月上旬、屋敷の広間あたりから、夜な夜な大きな怪火が出て、芝の方へ飛んで....
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
問答に従えば、第一に彼は死んでいる。第二に死後|三日《みっか》も経《へ》ている。第三に脚は腐っている。そんな莫迦《ばか》げたことのあるはずはない。現に彼の脚はこ....
久保田万太郎氏」より 著者:芥川竜之介
僕の知れる江戸っ児中、文壇に縁あるものを尋ぬれば第一に後藤末雄君、第二に辻潤君、第三に久保田万太郎君なり。この三君は三君なりにいずれも性格を異にすれども、江戸っ....
豊島与志雄氏の事」より 著者:芥川竜之介
与志雄と校正されたのは、豊島に会ってからの事だったと思う。 初めて会ったのは、第三次の新思潮を出す時に、本郷の豊国の二階で、出版元の啓成社の人たちと同人との会....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
君がロンドンに行かるる機会があったら、これらの遺物を実際に見らるることも出来る。第三に、貴ぶべき示唆を受けることは出来ない。あたかも雲に聳ゆる高塔を仰いで、その....