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第三国人
「第三国人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
第三国人の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野狐」より 著者:田中英光
銀座の「うらら」という店である。 運転手に探して貰うとすぐ分った。これもやはり
第三国人の経営だという、ビルの二階の大きな酒場だった。下にボーイが二、三人、白い....
「惜別」より 著者:太宰治
。」 「ばからしいとは何だ。失敬な事を言ってはいけない。君は非国民だ。戦争中は、
第三国人は皆、スパイになり得る可能性があるのだ。殊に清国留学生は、ひとり残らず革....
「どぶろく幻想」より 著者:豊島与志雄
た。 当時の飲屋のことだから、ヤミの品物を扱うのは止むを得なかった。それから、
第三国人は税金を免れることが出来た。それに眼をつけて、地廻りの男がよく飲みに来た....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
われるフシがあるじゃないか」 「なるほどね」 半平は腕をくんだ。 天草商事は
第三国人と大がかりな密貿易をやっていた。その本拠は小田原界隈のさる由緒ある邸宅内....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
占領しドンチャカピーピーお祈りをやりだしたから、怒ったのは宿主だ。 この宿主は
第三国人だかで、呉清源とは特別な縁故の人であったが、ジコーサマとは何のツナがりも....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ていたわ……あの家にしてからが、そうなのよ。固いうえにも固い、官僚のコチコチが、
第三国人の闇商人が住むようなバカでかい家に住んで、不良外人ぶって、密輸入の真似を....