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「第二の性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

第二の性の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
明暗」より 著者:夏目漱石
に貰い受けに行くような彼の性格であった。もしくは彼の境遇が必然的に生み出した彼の第二の性格であった。もう一歩押して行くと、その性格がお延に向ってどう働らきかける....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
いう心がけからなのである。常識のこの安易な心がけが、道徳に就いての理論を妨害する第二の性質であるのだ。――道徳とは何かという問題では、すぐ様例の第一の領域道徳主....
産屋物語」より 著者:与謝野晶子
であるというのは決して女の本性ではなく、久しい間自分を掩うようにした習慣が今では第二の性質になったのです。文学を書くにしても女は男の作物を手本にして男の気に入る....
婦人改造と高等教育」より 著者:与謝野晶子
に従って安易な路に就こうとする順応性に長じているのも、要するに無智がしからしめた第二の性癖だと思います。 それで私どもは何よりも智力の優強者とならねばなりませ....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
の性能がある筈、ところが妻は第一の性能の子供をつくることをしない。出来ないのだ。第二の性能、家の中を片付け、料理をつくって夫の帰りを待つことをしない。妻としては....
ジーキル博士とハイド氏の怪事件」より 著者:佐々木直次郎
すっかりなくなりはしなかった。私がこれまで何度も気がついていることであるが、私が第二の性格になっている時には、私のいろいろの機能はきわめて鋭くなり、元気は一そう....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
くその習慣を、取り入れてしまう。ところが習慣というものは、あらゆる人間にあっては第二の性質であるが、大多数の人間にあっては唯一無二の性質となるから、その結果、一....
新女大学」より 著者:福沢諭吉
っと》うせんとするものなれば、所謂儒流の故老輩が百千年来形式の習慣に養われて恰も第二の性を成し、男尊女卑の陋習《ろうしゅう》に安んじて遂に悟ることを知らざるも固....