第五列[語句情報] » 第五列

「第五列〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

第五列の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
今日の生活と文化の問題」より 著者:宮本百合子
九三六年の声明に絶えずうなされながら猶且つ一般の国民の祖国を愛する真情に対しては第五列の意味をもっているケリリスの活動やドーデの活躍に余地を与えなければならなか....
人造人間の秘密」より 著者:海野十三
下へもぐりこんでしまったのであろう。おどろくべきドイツ軍の計画であった。いわゆる第五列の人々が、この地下工事にたずさわり、そして今も、その第五列の人々が、工場内....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
ったばかりだ」 「白木、君は昨夜、どこに居たのかね」 「昨夜は、ドイツ軍人とその第五列との秘密集会の席にいたよ。――さあ、夕方まで、まだちょっと時間があるから、....
地球要塞」より 著者:海野十三
だ。こいつは油断がならない。マリ子という女は、へんなことを尋ねる。ことによると、第五列かもしれない。 「ああ、苦しい。海上があまり涼しかったもので、すっかり咽喉....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
」 「これ、しっかりしろ。アン」 「あなた。アンは、あなたに感謝します。われわれ第五列部隊は、監獄にまで手を伸ばして、あなたを利用しましたが、許してください。祖....
私本太平記」より 著者:吉川英治
さえ、敵はあった。あわよくば、その領を蚕食すべく、つねに積極的な他の土豪の乱波(第五列)が、純朴な農民をそそのかして、すぐ攪乱を計るものらしい。 楠木家の家職....
私本太平記」より 著者:吉川英治
をふさいでいる関東勢の陣を奇襲しては、たちまち雲霧のように消え去ッてしまう乱波(第五列)的な土軍の出没が近ごろになっていちじるしい。 おそらく、大塔ノ宮はいま....
私本太平記」より 著者:吉川英治
用ノ三郎|範家というのがあった。 日ごろ、この界隈の野伏をかたらって、乱波組(第五列)をつくり、放火とともに、敵の中へ混み入るのを妙としていた男だが、この朝も....
私本太平記」より 著者:吉川英治
り込め」 「あっ。心得ました」 瓜生隊の中には忍者組織があったのである。同様な第五列に馴れている者は、越後新田党の羽川一族や烏山一族にもある。 義貞は、それ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
れよ」 と、近畿の一大将に配すなど手順も万端できていた。 かつ、親房は得意の第五列を都へたくさんに忍びこませた。――この秋から冬じゅう、洛中諸所に、えたいの....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
今の連絡汽艇のつく桟橋附近の山)を取ろうとしたものである。 が、これは元就が、第五列を用いて、わざと敵をおびき寄せた計にかかったもので、元就は機をつかむと、山....