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笳
「笳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
笳の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「李陵」より 著者:中島敦
った。彼らは息をひそめてしばらく外の様子を窺《うかが》った。遠く山上の敵塁から胡
笳《こか》の声が響く。かなり久しくたってから、音もなく帷《とばり》をかかげて李陵....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ゆる蘆管――遼東の小児の弄《もてあそ》ぶそれとは違っているかも知れません」 「胡
笳《こか》というのとは、違いますか」 「それは違いましょう、
笳というのは、ヒチリ....
「三国志」より 著者:吉川英治
に囚れては、故郷恋しく、涙に袖の乾く間もなかった。 とりわけ、胡が好んで吹く、
笳という笛を聴くたびに、郷愁はますばかりで、ついには、思慕の悲しさから、みずから....