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笹舟
「笹舟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
笹舟の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の双生児」より 著者:海野十三
折ってきたり、蜻蛉草を摘んできたり、或いはまた大笹の新芽から出てきた幅の広い葉で
笹舟を作ってもってきたりするのであった。しかしながら子供ごころにも気のついたこと....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
り》を担いで来て、土橋《どばし》をギチギチ急いで渡ってた。 町の子のあたしが、
笹舟を流すことを知ったのも、麦笛を吹いたのも、夜蒔《よま》きの瓜の講釈をきいたの....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
志賀直哉の亜流的新人を送迎することに忙殺されて、日本の文壇はいまもなお小河向きの
笹舟をうかべるのに掛り切りだが、果してそれは編輯者の本来の願いだろうか、小河で手....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
、しゃがみます、 ピチピチしてる川のそば。 ボクは、ながす ちょうちょうのような
笹舟。 なみよ、ゆすってゆけ パパのところまで。 この詩情の中に、なんという....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
惣次の足を洗った。思いきって与惣次は跳び込んだ。 流れた。流れた。ただ流れた。
笹舟のように、落葉のように、与惣次は水面を押し流された。どこまでもどこまでも流れ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
団栗橋を渡り返した、京|洛中と東山にはさまって、何だか、私どもは小さな人形同然、
笹舟じゃあない、木の実のくりぬきに乗って、流れついた気がします―― そうですよ....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
を国境にしては余りに伊勢の分が狭くなるので、今度は大神宮様の方からお頼みがあり、
笹舟を作って水に浮かべて、その舟のついた所を境にしようということになりました。 ....