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笹色
「笹色〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
笹色の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
撫でる、鼻を掴む、花簪で頭髪を掻く、と、ふわりと胸へ乗って、掻巻の天鵞絨の襟へ、
笹色の唇を持って行くのがある。……いいえ、その路之助のですよ。女形の。……しかも....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
げて義経袴を穿いた十四五の娘と、またおなじ年紀ごろ……一つ二つは下か、若衆髷に、
笹色の口紅つけて、萌黄の紋つきに、紅い股引で尻端折をしたのと、もう一人、……肥っ....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
うから、眠くなったら、寝かせてやってくだされよ」
「はい」
と、太夫たちは皆、
笹色に光る唇を小さくして笑う。
「寝かせてやってくれるか」
「ようござります」
....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
のお方、膳の上に代りつきのお銚子を据え、粋な莨入れに細打の金煙管、ポンとはたいて
笹色の口紅から煙をスパッとくゆらした。 「すみませんね、忙しいところを」 「どう....