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筆を折る
「筆を折る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筆を折るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「純粋小説論」より 著者:横光利一
ア文学だ。もうこの上、日本から日本人としての純粋小説が現れなければ、むしろ作家は
筆を折るに如くはあるまい。近ごろ、英国では十八世紀の通俗小説として通っていたトム....
「天馬」より 著者:金史良
しいい翻訳機関でも拵《こしら》えて紹介するように努めるがいい。内地語か然らずんば
筆を折るべしという一派の言説の如きは余りにも言語道断である」そこで急に卓を叩いて....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
ないとはいえ、ある息子を両親殺しの犯人と断じて発表してマチガイであった場合には、
筆を折る覚悟はいりましょう。可能なあらゆる細部にわたって考察を重ねた上で、彼の容....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
えば、僕は君の詩以外のものは読もうと思わないね。『断頭台の時刻』を書いた時に君は
筆を折るべきだったのだ。 君はあの時、夢と共に自分自身をたたきつけてしまったん....