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筆使い
「筆使い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
筆使いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「草枕」より 著者:夏目漱石
ょう」と例の写生帖をとって、女が馬へ乗って、山桜を見ている心持ち――無論とっさの
筆使いだから、画《え》にはならない。ただ心持ちだけをさらさらと書いて、 「さあ、....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
て、牡丹雪が音も立てずに降っている。 昨日丸山さんが手紙をよこした。つつましい
筆使いだがちょっと人を惹きつける。私は三年前の夏の一夜を思いだす。水のような月の....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
え切らない口もとをへし曲げるようにして、ちらと微笑しました。先刻から探幽の恐しい
筆使いを見て、どうなることかと気遣っていたらしい松平家の家来たちは、お互いに顔を....
「独身」より 著者:森鴎外
ている。これに広告を貼り附けるのである。赤や青や黄な紙に、大きい文字だの、あらい
筆使いの画だのを書いて、新らしく開けた店の広告、それから芝居見せものなどの興行の....
「院展遠望」より 著者:和辻哲郎
き雑草、頂上を黄橙色に照らされた土坡、――それらの形象を描くために用いた荒々しい
筆使いと暗紫の強い色調とは、果たして「力強い」と呼ばるべきものだろうか。また自然....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
はもとより、染附もあり赤絵もあり、それに珍らしく線彫で模様を出します。この窯のは
筆使いも活々していて、こなれた絵を自在に描きます。用いる釉薬は他に例がなく、珊瑚....